6月の終わりの、ある夜のことです。Kindleで出した英語版の本の、著者用のサンプルが届きました。著者が先に手に取って確かめる、試し刷りです。
めくると、黒い四角が
届いたか、と手に取りました。英語は読めません。パラパラとめくってみました。
すると、黒い四角が並んでいます。ある英語の言葉の「ū」(uの上に横棒が付いた字)が、四角で埋まってしまっていたのです。しかも、本の中でも大事な場面でした。
これはまずいぞ。慌てて事務所のパソコンを立ち上げ、販売を休止する手続きをしました。このまま買われてしまったら、大変なことになる。がっくり来ました。
翌朝、何かが動き出した
翌朝、少し早めに起きました。窓を開けて、空気を吸いながら、今日は大変かもしれないな、と思いました。まずは、この原稿を直さなきゃいけない。
もう一つ、思ったことがあります。65ページほどの、とても薄い本でした。一冊の本として、これでどうなのか。
そのとき、私の中で何かが動き出しました。せっかく原稿を直すのなら、日本語の原文と英語版を、並べて出した方がいい。
ただでは起きませんね。
原因は、文字の書体だった
その日は土曜日でした。午前中はYouTubeライブがあり、それを乗り越えて、午後から修正に取りかかりました。
原因は、原稿の文字の書体(フォント)でした。書体によって、この現象が起きることが、試し刷りで分かったのです。原稿全部を、AIと一緒に、書体からしっかり変えました。試してみると、四角はなくなっていました。
その夜までに修正版を仕上げ、あらためてKindleに申請しました。日本語と英語を並べた形にして、ボリュームは倍に。カバーも一新しました。翌朝には、電子版はもう買える状態になっていました。
落ち込むより先に、手を動かす
気がついて落ち込むのではなく、そこから自分で行動を取ることができた。試し刷りをしたから、気づけました。そして、AIがいたから、その日のうちに直せました。
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有限会社ルネサンス(桜梅桃李.com) 島 幸弘


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